CRF250L MD47 シュラウド黒樹脂部分を赤ラッピング

こんな面倒くさい事を喜んでするのは私くらいかもしれませんが(笑)、どうしても気になっていたんですよね。シュラウドの黒樹脂の部分が。
納車前から気になっていたんですが、どうしてこの部分は黒樹脂になってるのかと。レーサーのCRF250R/450Rは恐らく一体式だと思うのですが、シュラウドは全部赤になっています。以前スーパークロスレプリカをしたくてデカールを全て作って貼り付けた時にも思いましたけど、形状そのものはレーサーのシュラウドに近いんですが中央部分が黒樹脂なのがどうしても気になっていて何時か赤にしたいなと思っていたんです。この写真を見ても同色シュラウドはやっぱりカッコイイ。

そして市販車のCRF250L。上の写真と見比べても全体のシュラウド形状は結構似てはいるんです。でも中央部分が黒樹脂なのでどうも気に入らない。わざわざ別成型にして組み合わせて(当然コストはかかる)作るという事にどういう理由があるんですかね。ニーグリップする位置だから赤樹脂だとどうしても擦れて傷がいったり変色したりするというのを防ぐ意味合いでもあるのでしょうか。転倒時にダメージを防ぐため強度を上げるためかもしれませんが。

という事で、1年くらいずっと気になりながら手を出さなかった部分に手を入れます(笑)
まずシュラウドを取り外しますが、シートをずらしてサイドカバーとの連結で止められているピンを抜く必要があります。シュラウドを外すためにシート固定ボルトを緩めて(キャリアが付いているので面倒なんですよね)外さないといけません。結構面倒くさいですがズボラせずに作業します。シュラウドを取り外すには数個の六角ボルトと数個の固定ピンを外す必要があります。これらを取り外すとシュラウドが外れます。裏側を見るとこんな感じ。黄色い丸のところでプラスネジが固定されています。緑の丸のところがツメになっていて固定されています。このツメのところが微妙な引っ掛かりをしていて無理やり外すと折れそうになるので慎重に外していきます。

何とか左右取りはずしたところ。外すまで気が付きませんでしたが、車体後方下へ向かって伸びていく部分まで一体となっているんですね。

赤いカッティングシートを貼る位置を検討します。写真が逆だったので180度回転させていますが、この写真はまたがって左側(冷却水タンクがある方)です。右下の樹脂部分は貼らずに緑で囲った部分を貼っていくと上手く行きそうな感じです。左下側に本来の赤樹脂シュラウドの下に僅かに黒樹脂が被る部分があるのでそこは貼らないのですが、この緑で囲った一番下側を完全に貼ってしまうと赤樹脂シュラウドと段差になって赤カッティングシートが出てしまうので(説明が難しいですが)ここをどうするかですね。

という事で材料と道具を用意します。
まずカッティングシートはamazonで「カッティング用シート 屋外耐候5年 【グロス】 305mm×2m 赤(レッド)」を用意。幅30.5cm、長さ2mのものです。まず絶対に幅30cm以上のものを用意する必要があります。黒樹脂シュラウドの縦が28cmくらいあったのでこの幅が無いと1枚モノで貼れません。横幅は概ね40cmもあれば余裕なので、実際は1mも長さがあれば十分なのですが短いものが無いので2mにしておきました(失敗時に予備があると安心ですし)。また必ず屋外耐侯のものを買わなければいけません。こちらは表記上屋外5年持つとの事でしたので安心かと思いました。特に赤は退色しますので屋内用とかを買うと紫外線にやられて直ぐに色が薄くなってしまうと思います。また赤の発色具合、どうしても通販サイトなどの写真で見ても実際の彩度や明るさなど分かりませんが極力シュラウドの明るい赤みたいなのを探してみました。

それとヒートガン(ホットガン)です。今まで車やバイク含めてこのようなカッティングシート等を貼る作業はもう何十年も趣味でやってましたが、これまでずっとドライヤーでやっていました。まあそれでも何とか出来てはいたんですが、ヒートガンを使うとかなりやり易いというのは聞いていてどんなものか使って見たかったので今回初めて購入してみました。「無段階調温 ヒートガン 2段階風量 AC110V 1400W 50℃~650度 スクレーパー1本付き ノズル5種類 QR85-A2」ですが、オプションノズルが沢山ついていた事と床に上向きに置いて作業が出来る点が気に入りました。

早速やっていきます。
サイズは前述通り縦30cm、横40cmでカットして貼っていきます。赤自体はとてもきれいな赤で実際にバイクの赤樹脂部分と見比べましたが全く同じとまではいかないものの大分近い感じで安心しました。

途中経過。概ね貼り終えた段階。カスが大量に残っているのでここから周りのカット含めた調整です。まずこの時点で2つ気付いた事。1つ目はヒートガンの満足度。今までドライヤーで頑張って貼ってきたのがアホらしくなるくらい、ヒートガンがあると貼りやすさが格段に向上します。もっともっと早く手に入れてればよかった(笑)。ドライヤーとは比べ物にならない高温が出ますので(勿論燃えるレベルではだめなので温度調節はします)シートが加工しやすく貼りやすい。曲面も伸ばしながら貼りやすいですし収縮させるのもやりやすい。これは本当に最高です。持ってない方でDIYラッピングされる方は絶対買った方がいいです(笑)

そして2つ目ですが、これは少し予想していたことなんですけど黒樹脂の上に赤を貼っているので赤が暗くなってしまいます。写真ではわかりにくいかもですが、結構赤の彩度が減退しています。赤のカッティングシートものり面が白のものもある(下地の色が透けにくいよう)のですが、思ったサイズ・価格帯のものが無かったので今回このシートにしたのですが、ちょっとこれだとどうかな?という感じです。

カス取りと調整を終えて片側を貼り終えたところ。中央の穴が開いている部分、処理をどうしようか悩みましたが弄ってるうちに切れたりしてしまって収拾がつかなくなったので(笑)まあ剥がれにくくなるしいいかと少し黒樹脂が見えるような形でフリーハンドカットしました。それ以外は概ね覆い隠すように貼れたかと思います。横に赤いカッティングシートを置いて撮ってますが、写真だとあまり分かりにくいかもですけど、実際見ると貼った方は大分黒っぽい赤になっています。まあしかし綺麗には貼れました。ドライヤーだとここまでキレイには絶対貼れなかったと思います。

頑張って左右貼り終え。丁寧に作業したので2時間くらいかかったかと思います(笑)

一旦仮合わせしてみたのがこちら。部屋で単品で見ていたらそれほど分からなかった赤の暗さがこれではっきりします。うん、暗い。赤樹脂部分とは明らかに違います。写真だとそれ程違いが分からないかもしれませんが、実際に見てみると全然違います。どす黒い赤です(笑)。まあ赤にする事で大分自分の好みのイメージになってきたのは間違いない。でもどうしようか。めっちゃ悩みました。貼る作業は結構大変だったのでもうこれで妥協するか、もう一度やり直すか・・・

あとこの部分。黒樹脂の一番上の部分なんですが写真のようなカットだとバイクに取り付けた際にかなり丸見えになるんです。このシワとかが(笑)。ここは隠れる部分だから表面さえしっかり貼れていれば大丈夫だろうと思っていましたが意外にも丸見えに。要はこの面から更に上の部分までしっかりキレイに貼っておかないと見えてしまう。実際固定したらかなり気になる部分でした。

という事で剥がします(笑)
貼るのは大変でしたが剥がすのは一瞬で終わります。2分くらいで剥がし終わります(笑)

さあ次どうするか。やはり減色するのでシート裏が白になってる方が良いのは間違いない。ただ今回の赤のシートもそうですけどかなり薄いのでちょっとしたことですぐ破れる可能性もあるなと思っていました。そう思うと裏面が白になっているものより、白いカッティングシートを別途購入しその上に赤シートを重ねて貼り付け、白赤を2重にした状態で貼った方が強度も出るし下の白が生きるので黒樹脂に貼っても暗くならないのではないかと思い、早速白いカッティングシートを用意します。下地用なので何でもいいかと「HTVRONT カッティングシート グロス(艶あり) 約30*243cm 防水耐候 室内室外(白 ホワイト)」を購入します。

白シートの上に赤シートを重ねて貼る際、そのまま貼り付けようとすると絶対にグチャグチャになりますし気泡だらけになります。確実に。というかなりました(笑)。赤を2m分買っておいてホント良かったです(笑)。なのでウインドウフィルムを貼るような感じで中性洗剤を少し入れた水を霧吹きを使ってシート表面とのり面を濡らし、ゴムヘラで水と気泡を抜きながら1枚のシートを作っていく下準備が必要になるかと思います。

組み合わせシートが出来たらまた貼っていきます。
厚さが2倍になったシートですが、やはりヒートガンがあれば曲面でも難なく貼っていけます。前回の失敗部分を考えながら対策して貼れたのがこちら。良い感じで貼れましたし何より赤が全然暗くなっていません。

左右貼り終えたところ。一番最下面の部分はこのようなカットをして赤樹脂シュラウドのラインと合わせる形に。また赤樹脂シュラウドと組み合わせるつなぎ目は少し大きめに貼り付けておいて隙間から見えにくくしました。ちょっと空気が入ったところもありましたが概ね満足な形に施工出来たかと。

そしてバイクの仮合わせ。
いや~前回と全然違います。写真で見るとほぼほぼ同じに見えるかと思いますが、実際はまだ若干違います。でも赤の種類的な色の違いといいましょうか。それでも前回のどす黒い赤とは違い鮮やかな赤になりましたので、面倒くさがらずに再度施工しなおしてよかった。シュラウド上部のつなぎ目の隙間もキレイにできたのでシワや黒樹脂がちらっと見えなくなりましたし。中央の開口部のところも苦労して(少し補修しましたが)完全に穴周りを貼り付け出来たので見た目も良い感じです。

黒樹脂の一番下まで貼ってしまうと段差になるという部分がこちら。
この写真を見ると意味が分かってもらえるかと思いますが、赤樹脂シュラウドのラインを合わせる為にこの部分からカットしています。

なんだかんだで週末をこれに費やしてしまいましたが(笑)、ようやく満足する見た目になりました。ここが赤になるだけでレーサーCRFのような見た目になるので満足です。この部分の赤樹脂バージョンが社外品とかで売ってたら良いんですけどね。あとはニーグリップする部分なので耐久性がどうか。あと赤がどれだけ減色していくかですね。年に数回しか乗らず常にカバーをかけて保管状態の盆栽バイクなので(笑)暫くはキレイを保ってくれるでしょう。大変でしたけど満足のDIYでした。

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