アコードツアラー エーモン 音楽計画 デッドニングキット施工
最近クルマ弄りも落ち着いてたので、何かしたいなと急に思い立って、デッドニングでもしてみるか、とエーモンのキットを購入。スピーカー周りのキットと全体のキットを同時施工しました。
なお、今回購入・施工した分はどちらも廃盤になってしまってますが、今はそれに近い1セットが売っています。アウターパネル用制振シートが無いですが概ね近いセットです。施工方法は概ね同じですしバラシ方は参考になるかと思います。下記写真はあくまで参考までに。
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まずはドア内張りのバラシから。やり方はスピーカー交換した際の記事を参照ください。
内張りを外すとこの状態になります。大きく覆われている黒いゴム状のシートを取り外します。一般的には透明のビニール?みたいなものが貼ってあるだけですが、アコードツアラーはこの辺りも凝った造りになってて、それなりに防音性のあるシートが貼ってあるようです。
適当なヘラ的なものでプチルゴムを大まかに除去します。大量に付いているので、削いでは取り・削いでは取りを繰り返していきます。
大まかに取ったところ。ここからが大変です・・。パーツクリーナー等を吹きかけながら、少しずつゴムを取っていきますが、根気が必要です。あとウエスやティッシュなどが大量に必要かと思います。
ひたすら除去を繰り返し、ようやく綺麗になりました。この時点で左右1日でホントに終わるの?と少々不安になってきます(笑)。
デッドニングをするにあたりネットで色々と調べていたら、このサイドビームの隙間にデッドニング用シーラントみたいなものを注入して隙間を塞ぎ埋めるという情報を得ましたが、どうもホームセンターで売ってるシリコンシーラント的なものでも代用出来そうだったので、198円で買ってきました(笑)
ここにたっぷり注入していき隙間を塞いでいきます。
塞いだところ。効果があるのかどうかは全くわかりませんが(苦笑)、このあとホールを塞いでしまうため、後からやりたくなっても二度と出来なくなるので、やれることはやっておこうと言う事で・・。
アウターパネル内をパーツクリーナー等でしっかり脱脂した後、デッドニング基本セットに付属の制振シートをカットしてドアアウターパネル内全体に貼り付けていきます。ドア形状は車種によって全然違うと思いますので、車に応じたカットが必要になってくるかと思います。スピーカー取り付け部の裏側に大き目の正方形にカットしたシートも張り付けておきます。
制振シートを貼り付けたら、今度はスピーカーセットの中に入っているスピーカー裏に貼る用の吸音材スポンジを張り付けます。スポンジが水を吸わないよう、制振シートより少し小さめに貼るのがポイントのようなので、予めスピーカー裏に貼る制振シートの大きさをこの吸音材より一回り大きめに貼っておくのが良いです。
アウターパネル吸音シートを、先ほど貼った制振シートの上に貼っていきます。こちらもスポンジが水を吸わないよう、制振シートより少し小さめに貼るようにします。基本的にはスピーカー回りから貼っていくようですので、スピーカーから遠い位置の部分には、この吸音シートは貼らなくて良いみたいです(それ以前に1枚しか入ってないので足りません)。
全て貼り終えたら、今度はホールの型取りをします。インナーパネル用制振シートが入っていたビニールで適当に型取りします。
大まかに型取りしたところ。
アコードツアラーの場合、左と右とで大きなホールが2個あるので、まとめて1個で塞ぎたいところですが、1枚の制振シートでは大きさが足らないので、1.5枚を使って2個シートを切り出します。インナーパネル用制振シートは3枚入っていますが、大きさ的にはピッタリ3枚使うような感じです。カット後の余分は後から小さい穴を塞ぐ用に残しておきます。
左右にシートを貼ったところ。
また、内貼りを固定するための穴は塞いだらダメなので(笑)、ペンで丸を付けて分かりやすくしてから、それ以外の穴を先ほどカットした制振シートの余白分でハサミで適当に切りながら各所貼っていき穴を全部塞ぎます。ハーネスやワイヤーが出る部分は切れ込みを入れ、その周りも先ほどの余白分で適当に塞いでいきます。
その後、基本キットに付属の調整用CDを鳴らしながら、インナーパネルの振動が大きい部分を手で触って調べながら、キット付属のポイント制振材を貼り付けていきます。基本キットとスピーカー用キットのどちらにもポイント制振材が付属しているので、片側ドアに大小5枚の計10か所貼り付ける事が出来ます。
CDの低周波トラックを鳴らすと振動している箇所が意外とよくわかります。スピーカーキットにはCDは付属しておらず、説明書ではスピーカー周りに適当に貼れと書いてありましたが、実際振動箇所を探してみるとスピーカー周りはほとんど振動しておらず、写真のように結構分散しているのが分かるかと思います。
全て貼り終わったら、防音テープを内貼りが触れる部分とか音漏れしやすそうな箇所に貼り付けます。良くわからなかったので、この辺りは説明書に沿って適当に貼ってます。最後にスピーカー周りに防音テープを貼ります。これで一通りドア内の施工は完了です。元に戻していきます。
そして今度は反対側…
この時点でさっきの作業をもう一回しなければいけないのか、と心折れそうでしたが(笑)、気合いで同じ施工を完了。雨も降りそうな感じだったので必死で施工していたため、写真は1枚も撮ってません(苦笑)。
デッドニング施工後さっそくサウンドチェック。
今までと明らかに変わったのは、ドア内貼りの振動が大幅に減ります。大き目の音で鳴らしていたら、ドア内貼りもかなり振動していたのですが、それが大幅に少なくなります。それだけスピーカーから音が出るようになったと言う事でしょうか。それと車外の音が確実に聞こえにくくなります。静音がかなり効いている感じです。もともとアコードツアラーの車内静寂性は今までのクルマよりも優秀でしたが、さらに静かになるような感じです。
そして音質ですが、低音域はかなり締まったタイトな音に変わります。今までは曖昧なぼやけた感じの低音域でしたが、バスドラムなどの音が引き締まって、サブウーファーをさりげなく鳴らしているようなイメージに変わりました。また音量をかなり上げても全然ビビリもなく、自然に聴けるような感じになります。
それでもアコードツアラーのドア内部の純正状態でもそれなりに音響の事を考えた作りであることと、ドアの密閉も元々高い感じ(ドアの閉める音もかなり高級車っぽい感じだったので)なので、デッドニングの効果はそれほど高くないかなと思ってましたが、自分が思っていたよりは効果がありました。
でも、最近のクルマにあるような、コストを極限まで下げているようなクルマだと、もっと効果が分かりやすいかもしれないですね。左右ドアで合計6~7時間くらい時間がかかりましたので、かなり疲れました…