セロー250 最新のLEDバルブは中央が暗くなる?
昨年4月に納車してからヘッドライト周りを何度か弄る機会があったのですが、その際に気になったのがLEDバルブ装着時のヘッドライトの中央部分の暗さ。
元々ハロゲンバルブ仕様のヘッドライトなのでLEDにはあまり相性が良くないのかな?と思っていたんですが、色々調べているうちに原因が分かってきたので、LEDフォグランプの記事にも少しこのことは触れているのですが改めて記事にしてみようかと思いました。
私の場合ですが、まずセロー250納車時にヘッドライトバルブが切れていてハイビームしか点灯しない状況でした(笑)。まあロー側が切れてるだけだと思い、LEDバルブを事前に購入しておき自分で取り換えたのですが、少し暗い時に光軸調整を軽く行っただけで、普段夜に走らない為実際に地面を照らした際にどのような照射なのかはずっと気付きませんでした。
ある時夜間を走る機会があって実際に走ってみると真ん中が妙に暗い事に気が付きます。
これってセロー250のヘッドライトのリフレクターの形状でこうなってしまうのかなと思っていたんですが、その後XT250Xの顔面移植を行いヘッドライト周りを一新した後も変わらなかったので、これはリフレクター云々の話ではなく他の要因だろうなと思いました。ただ夜間走る事はそれ以降も殆どないため(納車1年以上経っても2000kmも走ってないw)そのまま放置しておりました。
その後以前の記事でもあったように、LEDフォグランプを装着する際にその辺りを再度検討し、現在は解消したのですが、前置きが長くなりましたけど要するにバルブ形状に問題があったということです。
元々装着していたLEDバルブは現在の主流と言えるような、スティック形状?と言いますか、バルブを装着した際に左右にLED素子が付いており、ロービーム側の光は下半分を覆っている反射カバー?にて上面を照らす形状になっているかと思います。
一般的なハロゲンバルブ用ヘッドライト内のリフレクター形状は、ハロゲンバルブのローの位置で点灯するとリフレクター反射で前方手前を、ハロゲンバルブのハイの位置で点灯すると前方上部を照らすような形になっているかと思います。
ハイビーム側は別のLED素子が追加点灯?するのですが、その部分にはカバーが無く照らす形状になっていますので、恐らくローとハイが同時点灯しているようなイメージになるかと思います。実際のバルブのハイロー切り替えを行うと、多分ロー側はそのままでハイが追加点灯しているようなイメージですね。
そしてこのバルブ形状に問題があるとにらんでいます。
私が真ん中が暗いと思って対策を考えた際、下記のような形状のバルブが解決するんじゃないかなと思いました。現在沢山発売されているLEDバルブ形状ではなく、上面が発光するタイプのLEDバルブです。
どういうことかというと、左右からバルブ反射板を使ってリフレクターを照らす方式と、バルブ上面が全面光ってリフレクターを照らす方式では1つ重要な違いがあるということです。
最近のバルブだと、左右から反射板を使ってリフレクターを照らすと、その形状故にどうしても真ん中が暗くなってしまうのは避ける事が出来ないのではないかと思うのです。
テキトーなイラストで申し訳ありませんが、ヘッドライトを真正面から見た時、バルブが刺さっている形状と光の方向性です。
LED素子が両側から点灯し、バルブに付いている反射板で上面リフレクターを照らす際、真ん中の照射が少なくなると思います。それがそのまま地面を照らす際に真ん中の暗さに繋がっているのではないかと。
次に上面発光型のLEDバルブですが、もうここまでお読みの方はお分かりかと思いますが、そもそも左右発光ではなく上面にLED素子があるタイプですので、ヘッドライト上面を照らす際に障害物は何もなく、そのままリフレクター上面をまんべんなく照らす事が出来るかと思います。
こうなる事で、当然ながら地面を照らす際にまんべんなくリフレクターに照射された光が地面に到達するわけで、真ん中が暗くなる事もなく、綺麗な照射加減で地面を照らしてくれるという理屈です。
実際頭でそのようなイメージをしていた為、購入してみて付けて見るまでは分かりませんでしが、上記のバルブに付け替えてみたところ、まさに思った通りの状態でした。
ただし、これにはデメリットもあります。
何故今回付け直したバルブが少数派になって、現在のようなバルブ形状が主流になったのかというと、ヘッドライト正面から見て上半分だけが点いているように見えてしまうからです。
真ん中が暗くならずに綺麗な照射をしてくれる代わりに、ヘッドライト正面から見ると上半分だけ光っているというデメリットをどう考えるかという事ですね。私は言うまでも無く見た目よりも実用性を取ったので、上面発光型バルブにしたのですが、恐らくこのような問題(前から見るとカッコ悪い)という意見が多く、今の形に変わっていったのではないかな?と思っています。バルブ形状をよくよく見ると左右LED素子は完全にカバーで覆いかぶさっている訳ではなく少しだけ横から見えるようなカバー配置となっています。
それがリフレクター左右~下部あたりを照らし、ヘッドライト全体が発光しているように見える仕組みなのでしょう。
勿論真ん中が暗くなるということはバイクのリフレクター形状によって、あまり気にならない場合もあるのかもしれませんが、少なくともセロー250用ヘッドライトケース、XT250X用ヘッドライトケースに関しては現行バルブだと真ん中が暗くなるので、気になる方は上面発光型のバルブを検討してみてはいかがでしょうか。
理論的には四角い棒状のバルブに4面発光するようなLEDをロー用ハイ用と合計8個付けてあるようなバルブが明るさ的にも照射的にも理想的な気がしますが、セローなどに合うような純正形状のバルブ(特に奥行きが少ないので純正バルブ同様の形状じゃないと付かないと思われますので)は殆ど見た事が無いので出来ない理由があるのかもですね。例えばローでもハイのように眩しくなってしまうとか・・
いずれにしましても現状ではなかなか上面発光のバルブを探すのが難しくなってきているようなので、お買い求めはお早めに。参考になれば幸いです。
こんにちは。
XT250Xのヘッドライトバルブで困っていたらここにたどり着きました。
早速上面発光のものを近くの用品店で買ってきて取り付けたところ満足のいく結果になりました。
この場を借りてお礼を申し上げます。
セロー250(DG11J)は2年前乗り換えるまでに4年ほど私も乗っておりました。
今思えばあの時も上面発光のLEDバルブを取り付けていた記憶があります。
当時は上面発光のLEDバルブがメインだった気がしますが、今はなかなか少なくなっているようですね。
SALIO9さん、コメントありがとうございます。
AmazonやSNSなどで見る、真ん中が暗いと発言されている方は殆どがこの記事のバルブ特有の症状ではないかと思ったりします。ハロゲンバルブ用リフレクターはやはりハロゲンバルブで配光するよう計算されているので当然ではあるんですが。
実際真ん中が暗い状態で夜間走った際怖くてたまらなかったので(笑)、私自身も解決出来て良かったと思っております。参考になってよかったです!