クルマとの出会い (其の3)
結婚してから中々子宝に恵まれなかった私だったのだが、嫁の体調がすぐれない日が続いており、もしかしてと思ったある日電話がありついにお父さんになるということを伝えられた。その時の嬉しさと期待感と責任感と少しだけ不安感が混ざった非常に伝えにくい感情が湧き出てきたのを覚えている。
そこで我に返った・・・。はっ、オレのクルマ大丈夫なんだろうか、と・・・。
そのとき、私の車は最終仕様になっておりフレーム補強や足回りは車高調、ピロボールなどでガチガチに固められており、通勤の最中でも缶コーヒーが車内に飛び散るくらいの振動を誇っていた(笑)。
このクルマに身重の嫁を乗せると、せっかくの子宝が流産してしまうのでは?と真剣に考えてしまった。元々クルマもレースマフラーを付けていたので、車内の会話も滞るくらいの爆音だったので、子供に良いはずが無い。
もう買い変えるしかないと判断した私は早速中古車雑誌を買いに行った。しかし知らないうちにGT-RやRX-7など同じ趣のクルマを見ている自分に気がつき(笑)だめだだめだ!と我に返り、熟読していった・・。
そしてやっぱりPowered by HONDAやろ!ということでホンダ車に絞っていきアコードかステップワゴンにしようと考えた。しかしアコードはユーロRにばかり目がいってしまい、これを買ったら最後・・間違いなくS13の二の舞(フルチューン)になると考えおとなしくステップワゴンにしようと決めた。これならいじりようが無いはずだから。
そしてディーラーへ出向き見積もりを取ってもらうことにした。しかしそこに置いてあるディーラーチューン?のフルエアロステップワゴンのカタログに目がいってなんやかんやとオプションを付けていくと恐ろしい金額になっていった・・。中古でこんな値段は辛すぎると考えどうしようかと悩んでいたそのとき、ショールームの横においてあった1台のクルマに目がいった。オデッセイだった。
そのオデッセイはG-Squareのフルエアロに身をまとっており、攻撃的なスタイルで私を見つめていた。価格を聞くとさっきのステップワゴンの中古より少し高いくらいであった。一番下のグレードであったがオデッセイといえば高級車のイメージがあり、スタイルも悪くない。内装も好みだったのでもうこれにしようとその場で即決してしまった(そのディーラーに友人が働いていたのでかなり値引きさせたが(笑))。
そして半月ほど待って納車された。まるでバスに乗っているような目線の高さと車体のデカさに最初は初心者マークを付けようかと思うくらいにびびっていた。もちろんすぐに慣れたが(笑)。
そして子供が生まれ、遂に父親となった頃から少しづつ私の病気が再発していくのであった・・・・(笑)。
更に続く・・・