セロー250 シート生地張り替え
以前FZRでシート張り替えを行った際も結構大変だったのですが、今回のセローは交換必須なレベルで朽ち果てていたので(苦笑)、真っ先に修復した部分です。というのも、シート表皮に亀裂が入っていると、中のスポンジ部分に水が染み込み、それがなかなか蒸発しないのでカビたり腐ったりと良い事が無いと思います。今回も相当酷そうな予感がしていたので、何はともあれシート表皮を剥がす事から始めました。
ゲルザブのようなものが巻いてありましたが、それも酷かったので速攻ゴミ箱へ。外してみると真下にも大きな亀裂が入ってました。
とりあえず裏側のタッカーを外していきますが、この時点でもう湿っています。1年くらい野外で放置されていた車両だと思われますので、その間の雨水?が十二分に染み込んでいるものと思われます・・
表皮を剥がしたところ、やはりスポンジ部分は凄い事になってました。裏側のシートベースを外してスポンジだけにし、絞ったらジャバジャバ水が出てきます・・気持ち悪いですが我慢して絞れるだけ絞り、数日乾燥させることに。この状態でシート張り替えしたらその水分が残ったままになってしまいますので。
ほぼ乾燥したかなという時点での写真がこれ。
購入したシートカバーはセロー250用のNTBシートカバー(張り替え用)というもので、購入した際は2300円くらいとかなり安価でした。FZRの張り替えをしたときは1枚モノのフェイクレザーを貼りましたが、専用縫製されたものでしたので非常に張りやすそうです。
では早速始めていきます。
色んなサイトで掲載されてますが、スポンジ部への水分混入防止のために、家庭用ゴミ袋を挟み込んで張り替えを行うのが良いみたいですね。以前FZRで張り替えた時はこのような形は行いませんでしたが(そもそも雨降りで乗らない+車庫保管だったので)、セローに関しては林道で走る以上、雨もありますが泥水など悪コンディションで走る事が考えられますので、この辺りはしっかりしておこうと。またスポンジを絞って水分を取るのももう嫌ですし(笑)
ゴミ袋の端をハサミで切って大きく伸ばしたものを上にかぶせます。
ゴミ袋の上からシートカバーをかぶせてシート先端と後端にタッカーを仮止めしていきます。しかし角度的にかなり入りが悪いです。というよりは、安物の刃を使っているからなのかなあ・・とにかくマトモに全然刺せない状態ですが、気にせず仮止めしていきます。
前後左右をある程度仮止めして表面を見て位置的に問題が無いかを確認していきます。
流石縫製済みなのでここまでは結構スムーズに進んでいきますが、やはりシート表面の最下部面(実際座る位置の少し前あたり)は角度的に左右からかなりの力で引っ張らないとシワっぽくなりますね。
ここから本止めでタッカーを打ちまくっていきますが、まともに打ち込めないのにイライラして、もう止め!ネジ止めや!と、タッピングスクリューを用意(笑)。
10mm以内の長さでしたら、飛び出る事や触って違和感を感じる凸は無かったように思います。電動ドライバーでガンガン打ち込んでいきますが、正直タッカーよりやりやすいんじゃないでしょうか。力もいりませんし(固定する際にカバーを引っ張る力はいりますが)、ねじ止めも電動ドライバーで軽々いけますので、今後は絶対この方法でやろうと思います(笑)
そうやって完成したのがこの状態。表面はほぼ完ぺきかなと。
裏面。30か所くらいで固定されています。
張り替えてから数回近場をウロウロとしましたが、違和感も全くありませんしシートカバーが剥がれてくる事もありませんでした。
シート張り替え前後の写真。当然左が前、右が後です。
綺麗なシートになると、それだけで生き返るような感じですね!
ただちょい気になるのが、シート前部分のタンクとの隙間。
元々のボロいシートの時からそうだったんですが、妙に隙間が空いているんです。初めは元々のシートカバーがシートを引っ張ってしまっていてこのような形状になってしまったのかなと思いましたが、交換後もこの状態なので、恐らくシートベース自体が反ってしまってるんじゃないかなと。
バーナーとかでベース樹脂をあぶりながら強制的に曲げたら直りそうな気もしますが、流石にそこまでしなくていいか・・と現在放置していますが、シート張り替えの際も強く張りすぎるとベースが変形してこのような事になる可能性もありそうなので、あまり強烈な負荷は禁物かもしれません。