FZR250R シート生地張り替え
とりたててシートが痛んでいた訳ではないのですが、当然生地は30年モノでしょうしすり減ってツヤツヤになり、結構滑る感じだったので、もう少し尻がグリップする方が良いなあと漠然と思ってまして、ネットでパンチング素材のよさげなものが売ってたので試しに買ってみる事にしました。
見た目はパンチングレザーっぽいですが、穴は開いてなくビニール素材っぽいので雨天でも安心です。
これが純正シートの状態。
タンデムシートの角は少し敗れてしまってますが、全体的には綺麗な方なのかなと思います。ただ前述通りツヤツヤでツルツルなので、もう少しマットな感じにして高級感と実用性をアップさせたいと。
といってもシートの張り替えとやったことないので、ネットで色々と調べます。
基本的にはシート裏側にある白い樹脂部分にホッチキスのようなもの(タッカー)で生地を引っ張りながらバチンバチンと打ち込んでいくだけ、という感じなので、曲面にカッティングシートを貼っていくようなイメージなのかなと勝手に解釈。本来は失敗を考えてスペアのシートを手に入れてやればいいと思いますが、面倒くさかったのと失敗するとは思わなかったので(笑)、とりあえず使ってるシートを外して分解していくことに。
まずは直接の影響の少ない(?)タンデムシートから。裏側のタンデム用ベルト?を取り外します。
ナット2個で止まっているだけです。
この部分は裁縫技術が必要っぽく自分では出来なさそうなので、とりあえずは無しで進めます。
次にホッチキス(タッカー?)外しです。
マイナスでこじって浮かせ、ペンチ等で引き抜いていくだけです。
全てのホッチキスを外したら生地が分離し、更にシートクッションと土台、フック部分がバラバラになります。
ここからタッカーで打ち込んでいきます。
評判が良いとの噂のダイソーのタッカーを使います。凄まじい音でバチンといきますが、別売りの針がイマイチなのかなかなか上手に打ち込むことが出来ません。何となくの感じですが、打面に対してタッカーを垂直に立てないとダメなのかなという感じ。しかしそのように打てるポイントがかなり限られてるので、もうガンガンやっていきます。
写真左側は垂直に立てて打てるポイントなので綺麗に入りますが、写真手前は酷いですね(笑)
失敗したら抜いて打ち直し、中途半端な差し込み部はペンチやマイナスドライバー等で無理やり奥に押し込んだりとひたすらやっていきます。
苦労の末何とかタンデムシートは完成。予想以上に体力を使います(笑)
もう疲れて嫌になってきましたがここまで来たら最後までやらなければいけません(笑)。次はメインのシートです。さっきと同じようにホッチキスを外していき、シート生地を剥がして本体だけにします。
しかしこのシート部ってどうやって作ってるんですかね。綺麗な造形です。
メインシートはタンデムシート以上に苦労します・・。中央で窪んでいてタンク先端部に行くにつれ持ち上がる形状なので、中央部分で相当左右に引っ張りながら打ち込んでいかないと、中央が浮いてしまうためです。
死ぬほど引っ張りながら、その状態でなおかつ確実に打ち込んでいかなければいけないので、体力消費がハンパなかったです(汗)。それでも何とか悪戦苦闘しながらここまで辿り着きます。
裏側。正直見た目は酷いです(笑)。ちゃんと刺さってないとことかも多々ありますが、もう物量作戦でとにかく打ちまくっておけば取れる事はないだろと。ましてや裏側なので見えないのでこれでOKです(笑)
というわけで完成。
これくらいの大きさ、形状なら楽勝と思ってましたが意外としんどかったです。
またすぐやりたいか?と言われたらあんまりやりたくないです(笑)
バイクに装着しての完成写真。
ビミョーにしわっぽく見えますが、日光に当たりながら走ったらなじんだのか縮んだのかわかりませんが(笑)、この写真から1日たってさらに綺麗に見えるようになりました。
80~90年代レプリカに乗ってる人だったら結構シートも傷んでるでしょうし、生地だけなら1000円前後で買えますので結構おすすめのカスタムじゃないかなと思います。バイクの見た目はかなり蘇りますよ!