スター・ウォーズ フォースの覚醒+次世代IMAX
※映画のネタバレは書いていません(笑)
行ってきました、大阪エキスポシティの109シネマズIMAX次世代レーザー。
日本最大級高さ18m×幅26mの巨大スクリーン+4Kツインレーザープロジェクター+12chサラウンドシステムという世界的に見ても数えるくらいしかない最新鋭のスクリーン設備。
公式サイト(http://109cinemas.net/imax/imax-with-laser.html)を見て分かるように、とにかくとんでもない大きさ。海外(オーストラリア シドニー)にはここを凌駕する世界最大のIMAXシアターがありますが、現時点では日本最高峰のスクリーンが大阪に出来、しかもスターウォーズ最新作がそのスクリーンで観れるとあっては行かない理由が見当たりません(笑)。
今回大阪エキスポシティ次世代IMAXでスター・ウォーズ フォースの覚醒(以下SW EP7)を見るのは1か月前からチケット購入をしていて決まっていたのですが、公開初日にネタバレが怖くてどうしても今すぐ観ておきたいということから(笑)、職場から近いイオンシネマで通常スクリーン+2D版を見ていたので、それと比較した感想も書いてみたいと思います。
オープンしてまだ1か月という事で、施設内の駐車場に停めるのもそれなりに時間がかかった訳ですが、これに関しては来年以降は比較的落ち着いてくるでしょう。
中央広場にはガンダムとシャア専用ザクが戦っています(笑)。ガンダムカフェもあるみたいですが、物凄い長蛇の列だったので、完全スルー。
そしてお目当ての109シネマズ前へ。いよいよあのスクリーンで観れるのか・・と気分が高まります。
中にはJJさんやフィン役、レン役などの直筆サインが飾ってありました。
チケットも発券。
2800円を高いとみるか安いとみるか、ここは判断の別れどころですが、観終った後にそこを気にする人は恐らく誰も居ないと思われます(笑)
IMAXスクリーンへいよいよ突入。
入口では3Dメガネが渡されます。これが色々とクセ者ではありました(後述)。
これが3D用メガネ。眼鏡を普段かけてる人でもかけられるようになっているようですが、自分はイヤだったので当日は使い捨てコンタクトを使用して観に行きましたので、眼鏡を装着した状態ではどんな感じなのかは不明です。
そしてスクリーンへ。
写真は上映終了後にお客さんがほぼ退出した後に撮ってるのですが、長い通路を通ってスクリーン前に出てきた時は、とにかくスクリーンのデカさに心底驚きました。なんじゃこのデカさは!!!って感じで。
とにかく自分のスマホではフレーム内にスクリーン全体が収まらない。そして暗くてピントも合わずにシャッターが切れない(笑)。スクリーン全体が収まってる写真は、上映後に最上段の壁にへばり付きながら、スマホを思い切り体に近づけてかろうじて取れた1枚。
写真じゃ大きさは伝わらないと思いますが、肉眼で見たときのスクリーンサイズの巨大さは実際に見てもらうしか伝わらないと思います...。
そして映像が映し出されます。
最初はCMや映画予告でしたが、2D(肉眼)で見てもその映像の大きさに圧倒されます。殆ど画面に吸い込まれる感覚で、映像を見ているというよりは映像の中に自分が居てる、という感覚になります。これ本編始まったらどうなるんや?みたいな感じです(笑)
そして本編が始まる少し前に3Dメガネを装着するようスクリーンに表示されるので、ここで初めて3Dメガネを装着します。その時の印象ですが、メガネフレームの回りに白いモヤみたいな感じが見えるようで、最初は凄く気になりました。3Dメガネが曇っているのかな?という感じですが、そうではなく恐らく光の反射か何かでそういう風になるっぽいです。この部分においてはメガネの改良が必要じゃないのかな?と思えました。ただ本編が始まってからは殆ど気にならなくなりましたので(没頭して?)、このあたりは人それぞれなのかもしれません。
丁度予告編でザ・ウォーク(NYのワールドトレードセンタービルの間を綱渡りした人の映画)がやってたのですが、これが映像のデカさ+4Kツインプロジェクターの超高解像度映像+3Dで、マジメに股間がスーっとなる(下品で失礼)感覚を味わいました(笑)。冗談抜きで高所恐怖症の人だと直視出来ないだろうと思えるようなリアリティで映像が襲ってきます。ホント映像でリアルに恐怖を感じたのは生まれて初めてでした。
長々となりましたが、ここから本編。
オープニングのいつものSTARWARSロゴが飛んでいくシーンから、初日に見た映像とは比べ物にならない迫力と高画質。IMAXシアターってただスクリーンが大きいだけという誤解がまかり通っているようですが、少なくとも今回の次世代IMAXの映像は、初日の通常スクリーンとは比べ物にならない高画質でした。特に発色が全く違いました。RGBとCMYKくらいの違い(分かる人には分かる?)があります!
そしてそして。噂のIMAXアスペクト(1.43:1)で映るシーンが、とあるシーンで10分前後存在します。自分的には、その画角に切り替わったのがどこだったのか正直気が付きませんでした(笑)。多分このあたりからだろうな、というのは分かっていたのですが、それでも切り替わったところがはっきり分からなかったのは、それまでの映像でも十分没頭感が凄かったんだろうと思うのですが・・。
あのとんでもないデカさの、高さ18m×幅26mのスクリーンに余白無しのIMAXアスペクト比で完全に表示されるのですよ。これがもう物凄い迫力。これだけの為に2800円払っても惜しくないというレベルです。目の前に実物大の○○○が飛んでる感覚。その場に自分が居てる感覚。そして最後に宇宙空間の映像でフィニッシュするのですが、もう視野すべてが宇宙空間。そこに自分が浮いてるような感覚。何もかもが異次元でした。
ネットでもたくさん言われてますが、ネットの画像をお借りして説明するとこのような感じです。
通常スクリーンだと2.35:1のアスペクト比、従来のIMAXで1.85:1のアスペクト比なのですが、今回のSW EP7で映し出される約10分の映像では、これだけ上下が切れてしまうということです。
エキスポシティの次世代IMAXだともちろん1.43:1のアスペクト比なので、この状態で映像が映し出される訳です。
その迫力は言葉では説明できないです。とにかく体感してとしか言いようがないです・・。
通常スクリーンでの上映と今回の次世代IMAXを実際に1回ずつ見た上での感想ですが、
・圧倒的な大画面
もう書き尽くして説明不要ですが(笑)、通常スクリーンでは「映画を観てる」感覚。次世代IMAXでは「映画の世界に自分がその場に居る」くらいの違いです。ちなみに私はK列のど真ん中で観ました。事前情報として、エグゼクティブシートという追加費用が必要とする高級シート+左右のスペースにゆとりのある特別座席があるのですが、その真後ろで観た人がIMAXアスペクトでフル映像が表示されると視野限界、というネットの書き込みを見たので、それを検討材料に入れてさらに2列後ろのK列にしたのですが、ここでも3Dメガネをかけて観る分には視野目一杯です。眼球の動きはそれほどないので目が疲れる事はありませんでしたが、エグゼクティブシートより前方だと完全に視野を超えるスクリーンサイズなのでちょっと観にくいかもしれないな、という感じです。おすすめはK列より後方かな、と。最悪最後列でも十分いけると思います。ちなみにこれは「3Dメガネ」を装着する前提での話です。というのも3Dメガネをかける分、メガネフレームが左右に存在するからです。その分を差し引いてちょうど良いくらいという感じです。今後このシアターで2D上映作品がある場合はエグゼクティブシート付近が一番視野一杯くらいになる位置じゃないかなと予想します。なんしか3D前提なら、中央付近より後方席の方が絶対見やすいです。ここが通常スクリーンとエキスポシティIMAXスクリーンとの大きな違いですね。
・圧倒的な高画質
通常スクリーンで観たとき、画質悪いな・・と思いました。一番最初に出てくる「a long time ago in a galaxy far far away」の青文字もぼやけてましたし、青がくすんで見える感じ。
次世代IMAXは、とにかく高画質。今回の上映が4K映像だったのかは定かではありませんが、画質は比べるのも失礼なくらい違っていました。文字も綺麗、青の発色も良好、俳優陣の顔のシミまで分かるレベルというか。地アナから地デジに変わった時の違いくらいに、映像は違っていました。
・音響の迫力
今回のエキスポシティ次世代IMAXシアターは12chサラウンドという事で、もっと上の音響システム(Dolby Atmosとか)もあるみたいですが、通常スクリーンで観たところがどんな音響だったかは不明ですが、音の迫力も全然違いました。地響きがするくらいの大音量、セリフなどの声がスクリーン中央に見事に定位してて、とても素晴らしかったです。
・3D視覚効果
今回の3D体験は大凡20年以上ぶり。以前見たときは確か青と赤のメガネをかけてみた記憶しかないので(笑)、現代の3Dはどんなものかなと思いましたが、少なくともSW EP7のように3D前提の撮影をしていない映画に関しては、確かに飛び出していたり奥行き感があったのは感じましたが、個人的には「2D」でこの環境で観たいと強く思いました。前述したように3Dメガネ内の視野と裸眼での視野はやっぱり違いますし、メガネ装着時のフレーム周りの白いモヤっぽい感じがどうしても気になりますので。
・結論
通常スクリーンは初日に内容が知りたくて観に行ったので、もちろん大満足でした。映画としての面白さも素晴らしかったですし、何よりあのSWが帰ってきた感がたまらなく感じられて、次回作以降とても楽しみです。
その映画としての本質で言えば、どこで見ても変わらないと思います。
ただ、次世代IMAXで2度目を観たときに感じたのは、映画の面白さをさらに増幅させるのが次世代IMAXだったと言えますね。普通同じ映像を2回以降見る際は、ストーリーも全てわかっているので、次に何が起こるかもわかってますし、比較的冷静に見れるものだと思うのですが、正直初見よりも2度目の方が興奮しました。
これは、映画の面白さを映写設備が増幅させているからとしか思えません。前述したように「映画を観ている」から「映画の世界に自分がリアルに存在して傍観している」くらいの違いですから。
次世代IMAXツインレーザー4Kシステム、高さ18m×幅26mのスクリーン、何を見ても現時点での日本最高峰の設備を持つ大阪エキスポシティの109シネマズ。映画好きなら遠出してでも観に行くことに後悔は絶対しないと思います。
ショッピングも飲食店も豊富、近くには万博公園もありますし、家族で行くにも良い場所だと思います。
自分は映画マニアってほどではなく、観たい映画があればたまに映画館へ行くみたいなレベルで、IMAXという言葉も以前から聞いた事はありましたが、それが何を指しているのかは全然知らず4DXなどに代表される「シートが動く」とか「水しぶきが出る」とかのアトラクション的な施設なんだとばかり思ってました。だから映画チケットを買う時もシアターがどうとか、そんな事考えた事もありませんでした(笑)。
でも、SW EP7が公開されるという事で、この映像をフルスペックで見るには?という記事を読んでるうちにIMAXの事を詳しく調べだし、ついにはその最高峰環境が日本で唯一大阪に出来たという情報に到達した訳です(笑)。
京都に住んでる私にとって、SWを子供のころから数えきれないくらい見ている私にとって、最新SWを最高の環境で観れるシアターが近場に出来たという。行かない訳にはいきません(笑)。
映画を観るというレベルが今現在はここまで来ているのか、と衝撃を受けまくった大阪エキスポシティでの1日でした。
本当にすごかったです!